行政書士の予想問題集(直前模試)は何冊要るか、本番までの日曜から考える

予想模試の問題集3冊と開いた問題冊子、腕時計、卓上カレンダーを置いた勉強机のイラスト 行政書士

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本屋やAmazonで「直前予想模試」を探すと、同じ1,760円の本が何冊も並んでいます。どれを選べばいいのか。そもそも何冊やればいいのか。

2026年の試験向けに出ている予想模試は、LEC・TAC・合格革命・成美堂出版の4冊です。11月8日の本試験までに、本番と同じ日曜の午後1時〜4時を使える日は、10月11日から数えて4回あります。予想3回分に令和7年度の本試験が付いたLECかTACなら、1冊でちょうど4回分です。令和7年度の本試験をもう解いていて、4回とも初めて見る問題で解きたいなら、もう1回分を足します。

行政書士の2026年版の予想模試は、何冊出ているか

楽天ブックスで「行政書士 直前予想」「行政書士 模試」「行政書士 予想問題集」などの語で引き、2026年版として出ている予想模試を拾いました。

書名出版社発売中身価格購入先
2026年版 出る順行政書士 当たる!直前予想模試東京リーガルマインド4月22日頃予想3回+令和7年度本試験1,760円楽天 / Amazon
2026年度版 本試験をあてる TAC直前予想模試 行政書士TAC出版4月27日頃予想3回+令和7年度本試験1,760円楽天 / Amazon
2026年度版 合格革命 行政書士 法改正と直前予想模試早稲田経営出版4月23日頃予想3回1,760円楽天 / Amazon
行政書士 2026年法改正と完全予想模試成美堂出版4月28日頃予想2回1,540円楽天 / Amazon
表1 行政書士の2026年版の予想模試(発売日と価格は楽天ブックス、中身は出版社・Amazonの商品説明より。2026年9月29日確認。価格は税込)

4冊とも4月下旬の発売で、9月29日の時点では楽天ブックスで在庫ありと表示されていました。この4シリーズは、2020年版から毎年同じ時期に出ています。

行政書士の予想模試5シリーズの発売日を2020年版から2026年版まで並べた表
図1 行政書士の予想模試5シリーズの発売日(★この記事の集計。楽天ブックスの書誌より)

図1の一番下が、伊藤塾の「うかる!直前模試」です。2023年度版(2023年5月19日発売)のあと、2024〜2026年度版は楽天ブックスでもAmazonでも見つかりませんでした。「うかる!」シリーズそのものは続いていて、総合テキストや総合問題集は2026年度版が出ています。出ていないのは模試の本だけです。

気をつけたいのは、その2023年度版が楽天ブックスでまだ在庫ありになっていることです。行政書士試験は令和6年度から「一般知識」が「基礎知識」に変わり、行政書士法などの業務に関わる法令が出題範囲に入りました(行政書士の足切り)。2023年度版はその前の形で作られているので、問題の組み立てが2026年の本試験と合いません。ネットのおすすめ記事に伊藤塾の模試が挙がっていても、いま通販で買えるのは2023年度版です。

東京法経学院の「行政書士最強の模試」も、2025年版までは出ていますが、2026年版は9月29日の時点で楽天ブックスとAmazonの検索に出てきませんでした。

4冊は、何が違うのか

各社の商品説明から、中身を並べました。

LECTAC合格革命成美堂出版
予想問題3回(180問)3回(180問)3回(180問)2回(120問)
新作かどうか商品説明に記載なし第1回の60問が新作。第2・3回は前年度のTAC講座の答練・公開模試から選んで手直し180問すべて新作商品説明に記載なし
本試験令和7年度を収録令和7年度を収録なしなし
ページ数446ページ564ページ444ページ248ページ
付いているもの記述式12問の解説動画(無料)、袋とじの出題予想答案用紙のダウンロード、巻頭に業務関連法令のまとめ別冊の直前総まとめ、巻頭に法改正の概略巻頭に令和8年度の改正情報と最新判例
テキストへの参照「合格基本書」のページ、「ウォーク問」の類題番号記載なし「基本テキスト」のページ(選択肢ごと)記載なし
予想1回あたり約587円約587円約587円770円
表2 4冊の中身(出版社・Amazonの商品説明より。2026年9月29日確認。「予想1回あたり」は価格を予想問題の回数で割ったもの)

違いが大きいのは2つです。

1つは、本試験が付くかどうか。LECとTACは、予想3回分とは別に令和7年度の本試験問題を収録しています(TACは解答解説付きと明記。LECは記述式3問の解説動画が付きます)。本試験の問題は実施団体のサイトでも無料で公開されていますが、載っているのは問題と正解(記述式は解答例)だけで、1問ごとの解説はありません。

もう1つは、新作の数です。合格革命は180問すべてが新作だと書いています。TACは第1回の60問が新作で、第2回・第3回はTACが前年度の講座で使った答練や公開模試から選び、並べ替えや法改正に合わせた手直しをしたものです。去年TACの講座や公開模試を受けた人は、見覚えのある問が混じるかもしれません。

LEC・TAC・合格革命は、2026年4月1日の時点の法令に合わせて作ったと書いています。成美堂出版は、巻頭に令和8年度の改正情報を載せています。本試験は、令和8年4月1日に施行されている法令から出題されます。

行政書士試験の本番までに、模試を何回解けるか

本試験は11月8日(日)の午後1時から4時まで(行政書士の試験日)。本番と同じ曜日・同じ時間帯で解ける日を数えると、10月5日からの日曜は10月11日・18日・25日・11月1日の4回です。

2026年10月5日から11月8日の行政書士試験までの日曜日と祝日を示したカレンダー
図2 行政書士試験の11月8日までの日曜と祝日(★この記事の作図。10月5日から数えた場合。割り当ては一例)

解いたあとには、答え合わせと、間違えた問の見直しが要ります。日曜に解いて平日に見直す、という週1回の間隔なら、4回が上限です。祝日の10月12日(月)と11月3日(火)にも3時間とれるなら、枠は6回に増えます。

1冊で足りるか、2冊目が要るか

枠が4回なら、要るのは4回分です。表2の回数と合わせると、組み合わせは次のとおりです。

いまの状況4回を埋める組み合わせ内訳
令和7年度の本試験を、まだ3時間通しで解いていないLECかTACを1冊予想3+令和7年度1
令和7年度の本試験は、もう解いた3回分の本を1冊+あと1回分予想3+1
祝日にも3時間とれる3回分の本を2冊予想6(日曜4回+祝日2回)
表3 日曜4回を埋める組み合わせ(★この記事の計算)

2つ目の「あと1回分」には、令和2〜6年度の本試験から1年分を使えます。実施団体のサイトで無料で公開されているので、本を買い足さなくても4回目が埋まります。ただし過去問集で何度も解いた年だと、答えを覚えていて3時間の練習になりません。そういう人は、2回分の成美堂出版を足すほうが確実です。

2冊にするなら、1冊目で本試験が付くLECかTACを選び、2冊目は新作だけの合格革命か、2回分の成美堂出版にすると、同じ令和7年度を2度買うことになりません。

逆に、日曜のうち何回かが仕事や用事で埋まっているなら、1冊で足ります。見直しの材料になるのは、最後まで解き終えた回だけです。

予想問題集の1冊目は、どれにするか

1冊だけ選ぶなら、手元のテキストとつながっているかで決めると、見直しが早く済みます。LECの模試には「合格基本書」の該当ページと「ウォーク問 過去問題集」の類題番号が、合格革命の模試には「基本テキスト」の参照ページが載っています。間違えた問から、自分のテキストのどこに戻ればいいかがすぐ分かります。

こんな人1冊目理由(商品説明にあること)
LECの「出る順」シリーズ(合格基本書・ウォーク問)を使っているLECテキストのページと類題番号が載っている
「合格革命」の基本テキストを使っている合格革命選択肢ごとにテキストのページが載っている
記述式が不安LEC記述式12問の解説動画が無料で見られる
同じ回を何度も解き直したいTAC答案用紙をダウンロードできる。解説は1問1ページ
初めて見る問題だけで3回解きたい合格革命180問すべて新作
すでに1冊あり、2回分だけ足したい成美堂出版2回分で1,540円
表4 1冊目の選び方(★この記事の整理。理由はどれも各社の商品説明に書かれていること)

テキストの選び方から見直したい場合は、行政書士のテキストと過去問にまとめています。

行政書士の模試の点が180点に届かなかったら

模試を解くと、つい合計点を見ます。ただ、本試験の合格は合計180点だけでは決まりません。

基準満点必要な点
法令等科目244点122点以上(50%)
基礎知識56点24点以上(40%)
試験全体300点180点以上(60%)
表5 合格の基準(出典:行政書士試験研究センター「合否判定基準」)

3つをすべて満たして合格です。模試の点も、どの基準に届いていないかを分けて見ます。基礎知識が24点に届いていなければ、合計が180点を超えていても本番なら不合格です(行政書士の足切り)。記述式は自分で採点するので点がぶれやすく、択一式だけで何点あるかも書き出しておくと、回ごとに比べやすくなります(行政書士の記述式)。

次に、落とした問を仕分けます。4冊とも各問に重要度と難易度(LECは重要度と正答率)が付いているので、重要度が高いのに落とした問だけを数えます。そこが、11月8日までに戻る場所です。

4冊のどれが本試験に近い難しさかは、この記事では比べていません。本によって難しさが違えば、回ごとの点も上下します。点の上下より、重要度の高い問の取りこぼしが減っているかを見てください。

よくある質問

行政書士の直前予想模試は、何冊やればいいですか?

2026年11月8日の試験なら、予想3回分に令和7年度の本試験が付いたLECかTACの1冊で、本番と同じ日曜の4回分がちょうど埋まります。

2026年版の予想模試は、何冊出ていますか?

LEC・TAC・合格革命・成美堂出版の4冊です。

過去問で代わりにできますか?

実施団体のサイトで令和2〜6年度の本試験が無料で公開されているので、1回分は過去問で埋められます。ただし、何度も解いた年は答えを覚えていて、3時間の練習になりません。

11月8日、5回目の日曜の午後1時

4回の日曜を模試に使えば、11月8日の午後1時は、同じ時間帯に60問を開く5回目です。行政法に何分かかり、記述式に何分残るかも、4回解けば自分の数字で分かります。区切りごとの目安の分数は、問題文の字数から出した行政書士試験の時間配分と比べてください。

直前期に行政法のどこから読み直すかは、行政書士の行政法、直前期はどこから読むかで、問題番号ごとに整理しました。模試で落とした問の多くが問題11〜19なら、そこから始めてください。

予想模試の書誌(発売日・価格・在庫)は楽天ブックス、中身は各出版社とAmazonの商品説明を、2026年9月29日に確認しました。試験日と合格の基準は行政書士試験研究センターの案内によります。価格・在庫・試験の内容は変わることがあります。受験の前には、実施団体の最新の案内をご確認ください。

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