定年後に行政書士、50代から始めて間に合うか

夕暮れの窓辺の机に、開いたテキストとノート、老眼鏡と紅茶を置いた勉強の場面のイラスト 行政書士

※この記事にはアフィリエイト広告を含みます。広告・アフィリエイトポリシー

人事から、役職定年の説明会の案内が届いた。55歳で役職を外れ、60歳からは再雇用。資料には、その先の働き方がいくつか並んでいる。

読み終えて、ふと考えます。65歳を過ぎても続けられる仕事を、自分は何か持っているだろうか。

定年後の働き方を考え始めた50代にとって、行政書士は選択肢の1つになります。受験資格はなく、試験は年1回。登録して事務所を開けば、会社の定年とは関係なく働けます。ただ、50代から法律を学んで本当に間に合うのか。そこを数字で確かめます。

定年後の働き方は、大きく3つ

働き方中身準備に要るもの
同じ会社に残る再雇用・継続雇用で、60歳以降も働く会社の制度の確認
別の会社へ移る転職して、経験を別の職場で生かす職務経歴の整理、求人探し
自分の仕事を持つ資格や技能で、個人として仕事を受ける資格の取得、開業の準備
表1 定年後の働き方(★この記事の整理)

どれが正しいということはありません。会社に残る道が合う人もいれば、転職で道が開ける人もいます。

3つ目の「自分の仕事を持つ」は、準備にいちばん時間がかかります。資格を取るにも、仕事の段取りを覚えるにも、年単位の時間が要るからです。定年の数年前から動ける50代は、この道を選べる最後の時期とも言えます。

行政書士が50代の選択肢に入る理由

行政書士の試験は、年齢・学歴・国籍に関係なく、誰でも受けられます。試験日は毎年1回、11月の第2日曜日。会社員を続けながら、1年に1回の本番に向けて準備できます。

受かったあとは、行政書士会を通じて登録すれば、官公署に出す書類の作成などを仕事として受けられます。個人で事務所を開くなら、定年はありません。合格に有効期限もないので、在職中に合格しておき、登録は退職してからでもかまいません。

もう1つ、50代の背中を押す数字があります。試験を受けている人の年代です。

令和7年度の行政書士試験の年代別の受験者数と合格者数。受験者がいちばん多いのは50歳代
図1 行政書士試験を受けた人・受かった人の年代(令和7年度。出典:行政書士試験研究センター)
年代受験者数合格者数合格率
40歳代12,161人1,867人15.35%
50歳代12,330人1,445人11.72%
60歳代以上6,748人474人7.02%
全体50,163人7,292人14.54%
表2 令和7年度の年代別の受験者数・合格者数(出典:行政書士試験研究センター「最近3年間における行政書士試験の受験者・合格者の属性」。合格率は受験者数と合格者数から算出)

令和7年度にいちばん多く受けていたのは50歳代で、12,330人。そのうち1,445人が合格しています。60歳代以上でも474人が受かりました。50代で机に向かう人は、行政書士試験ではいちばん多い層です(ほかの年代の内訳は行政書士試験の難易度)。

一方で、50歳代の合格率は11.72%と、全体の14.54%より低めです。仕事と家庭を抱えながら、勉強時間をどう確保するかが分かれ目になります。

いまから行政書士の勉強を始めると、1週間に何時間要るか

2026年10月に始めると、次に受けられるのは2027年11月14日(見込み)の試験です。その年の申込みは8月下旬に締め切られるので、いまからだと2026年の試験には間に合いません。

勉強の仕方目安の時間1週間に要る時間平日と休日に分けると
独学800時間約14時間平日1時間+休日4時間半
講座を使う500時間約9時間平日1時間+休日2時間
表3 2026年10月10日から2027年11月14日(見込み)の行政書士試験までの約57週で割った時間(★この記事の計算。800時間・500時間は講座会社が示している目安)

独学なら週14時間。会社員を続けながらだと、休日の半日を毎週あてる計算です。講座会社が講座を使う場合の目安にしている500時間なら、週9時間。平日の朝か夜に1時間、休日に2時間なら届きます。

50代にとって、この差は小さくありません。体力も集中力も、20代のころと同じとはいきません。同じ1年でも、週9時間なら続けやすい。始める月による違いは行政書士の勉強を何月から始めるかに、800時間の出どころは行政書士の勉強時間にまとめています。

行政書士は独学か、講座か。50代が払うのは「時間」

独学で受かる人もいます。テキストと過去問なら2万円ほどでそろいます(行政書士は独学で受かるのか)。

ただ、50代の場合は、もう1つの費用を考えに入れます。1年で受からなかったときに失う時間です。不合格なら次の試験はまた1年後。55歳で始めた人は、57歳の冬まで結果が出ないことになります。定年までの残りが少ない人ほど、1回で通る確率を上げることに、お金を使う意味が出てきます。

講座を使うなら、何にいくら払うのかを並べます。アガルートアカデミーの2027年合格目標、法律を初めて学ぶ人向けの3つのコースです(コースごとの中身と割引はアガルートの行政書士講座の費用はいくら?)。

コース受講料(税込)オンライン質問合格特典教育訓練給付
入門総合講義166,320円対象外なし対象外
入門カリキュラム/ライト205,920円50回までなし対象外
入門カリキュラム/フル295,020円100回まで全額返金かお祝い金5万円対象(受講料の20%)
表4 アガルートアカデミー 行政書士・2027年合格目標の入門向けコース(公式ページより。2026年10月10日確認。受講料は2027年10月13日までの期間限定10%引きの価格。教育訓練給付と合格特典は併用できない)

フルは、入門総合講義に加えて、過去問の解説講座(択一と記述)、条文に沿って民法・行政法を復習する講座、文章理解・時事・統計の対策、模擬試験までがそろったカリキュラムです。本番までに必要なものを、ほかで買い足さずに済む作りになっています。

50代が入門カリキュラム/フルを選ぶ理由

3つのコースのうち、いちばん高いのがフルです。それでも50代に向くと考える理由は3つあります。

1つ目は、質問の回数です。法律を初めて学ぶと、テキストの言い回しそのものでつまずきます。フルはオンラインの質問サービスを100回まで使え、講師や有資格者が答えます。試験までの57週で100回なので、週に1〜2回は聞ける計算です。独学で1つの疑問に半日かけてしまう時間を、ここで買えます。

2つ目は、教材の買い足しが要らないことです。直前期の模擬試験や、基礎知識の足切り対策まで入っています。何を買い足すか迷う時間も、50代には惜しい時間です。

3つ目は、合格したときの負担です。フルだけが合格特典の対象で、2027年の試験に受かると、全額返金かお祝い金5万円のどちらかを選べます。

合格したときに選ぶ特典戻る額実際の負担条件
全額返金240,817円約5.4万円合格通知書・再現記述・合格体験記の提出と、合格者インタビューへの出演
お祝い金44,895円約25.0万円合格通知書と合格体験記の提出
特典を使わない0円295,020円—
表5 入門カリキュラム/フル(295,020円)で2027年に合格した場合の負担(★この記事の計算。全額返金は税抜価格268,200円から源泉所得税10.21%を差し引いた額、お祝い金は公式の記載どおり5万円から源泉所得税を引いた額)

全額返金を選べば、合格した人の実際の負担は約5.4万円です。ライトの205,920円より、入門総合講義だけの166,320円より小さくなります。受かるつもりで申し込む人ほど、フルがいちばん安くつく計算です。

ただし条件があります。全額返金はインタビューへの出演が条件で、氏名と映像が広告に使われます。実名で顔を出したくない人は、お祝い金を選ぶことになります。また、教育訓練給付金を使って申し込んだ場合は、合格特典は使えません。どちらが得かは、受け取れる給付金の額と、インタビューに出るかどうかで変わります。

定年までの年数から逆算して、2027年の試験に向けた準備を始めたい人は、コースの中身と合格特典の条件を見ておいてください。

広告

アガルートアカデミーの行政書士試験講座のページへ移動します。受講料と合格特典の条件は、公式の対象講座・提出条件でご確認ください。

行政書士講座に申し込む前に確かめておくこと

確かめること理由
講師のクラス(豊村クラス・田島クラス)購入後に講師は変えられない。無料体験で講義を聞き比べてから選ぶ
合格特典か、教育訓練給付か併用できない。給付金は雇用保険の加入期間などの条件があり、申込み時に申請する
全額返金の条件実名・顔出しのインタビュー出演と、所定の字数の合格体験記が要る
支払い方法12回の分割なら月々24,585円から(分割手数料なし)。教育クレジットローンもある
表6 申し込む前に確かめること(アガルートアカデミーの公式ページより。2026年10月10日確認)

迷ったら、無料の受講相談で「定年まで何年あるか」「週に何時間とれるか」を伝えてみてください。始める時期とコースを、自分の事情に合わせて決められます。ほかの講座会社と受講料を比べたい人は行政書士の通信講座7社比較も参考になります。

週に何時間とれるかを伝えて、自分に合うコースを確かめたい人はこちら。

広告

アガルートアカデミーの行政書士試験講座のページへ移動します。受講相談や無料体験の案内も、このページから確認できます。

行政書士試験に合格したあと、定年までにしておくこと

合格はゴールではなく、定年後の仕事の入口です。合格発表は例年1月下旬。2027年11月に受かれば、2028年1月に結果が出ます。

そこから定年までの時間は、開業の準備にあてられます。どの分野の書類を扱うか決める、行政書士会の研修に出る、仕事の進め方を学ぶ。合格に期限はないので、登録は退職の時期に合わせればかまいません。会社員のうちに資格を手にしておけば、60歳の誕生日を迎えるころには、再雇用の書類とは別の選択肢が手元にあります。

よくある質問

50代から法律を学んでも間に合いますか?

令和7年度の受験者は50歳代がいちばん多く、1,445人が合格しています。いまから始めれば2027年11月まで約57週あり、講座の目安の500時間なら週9時間です。

行政書士は独学ではだめですか?

独学で合格する人もいます。費用はテキストと過去問で2万円ほどですが、目安は800時間で週14時間になります。とれる時間で選んでください。

入門カリキュラム/フルとライトの違いは何ですか?

質問の回数(100回と50回)、合格特典の有無、教育訓練給付の対象かどうかが違います。合格特典と教育訓練給付はフルだけが対象です。

全額返金はいくら戻りますか?

税抜価格(セール価格なら、その税抜価格)から源泉所得税を差し引いた額です。期間限定価格のフルなら約24.1万円で、実際の負担は約5.4万円になります。

60歳を過ぎてからでも行政書士試験を受けられますか?

受験資格に年齢の制限はありません。令和7年度は60歳代以上で6,748人が受け、474人が合格しています。

定年後の行政書士の仕事は、50代のうちに準備できる

行政書士の試験を受けている人は、50代がいちばん多い。いまから始めれば、2027年11月の試験まで1年あまりあります。講座を使えば週9時間で、会社員を続けながら届く量です。

定年の数年前に資格を手にしておけば、60歳からの働き方を自分で選べます。入門カリキュラム/フルは受講料が高いぶん、合格したときの負担はいちばん小さくなります。残りの年数と、週にとれる時間を書き出したうえで、始めどきを決めてください。

受験者・合格者の数は、行政書士試験研究センターの公表資料で確認しました。講座の受講料・中身・合格特典の条件は、アガルートアカデミーの公式ページで2026年10月10日に確認したものです。受講料や特典の条件は変わることがあります。申し込む前に、公式ページでご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました